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Information睡眠不足と健康へのリスクについて
2025.07.01
早いもので、今年も半年が過ぎようとしています。
そろそろ寝苦しい季節を迎えますが、皆さんは毎日何時間くらい眠っていますか?
個人差はあるものの、成人に適した睡眠時間は6から8時間とされています。
しかし、「令和5年 国民健康・栄養調査結果の概要」によると、20歳以上の男性の38.4%、女性の43.6%が、睡眠時間が6時間未満だったとのことです。
近年の研究では、睡眠不足は単に疲れが取れないというだけでなく、健康へのさまざまなリスクが指摘されています。
以下は「健康づくりのための睡眠ガイド2023」からの抜粋です。
・日本人の男性労働者約4万人を7年間追跡した調査研究
→ 睡眠時間が1日5時間未満の人は、5時間以上の人と比べて肥満になるリスクが1.13倍、メタボリックシンドロームの発症リスクが1.08倍高い。
・日本の男性労働者2,282人を対象に、14年間追跡した調査研究
→ 睡眠時間が1日6時間未満の人は、7~8時間未満の人と比べて、心筋梗塞や狭心症などの心血管疾患の発症リスクが4.95倍高い。
・世界中で行われた研究を系統的に収集し、92万人分のデータを解析
→ 睡眠時間が6時間未満になると、死亡リスクが有意に上昇するという結果が報告されている。
また、平日の睡眠不足を補うための「寝だめ」は、かえって寿命を縮める可能性があるとも言われています(以下も「健康づくりのための睡眠ガイド2023」からの抜粋)。
・「寝だめ」は毎週末(休日)に時差地域へ旅行することに似ていることから、社会的時差ボケ(Social Jetlag)とも呼ばれる。
・社会的時差ボケは、慢性的な睡眠不足と、頻繁に体内時計がずれることによる健康への悪影響の両面を持つ。これにより、肥満や糖尿病などの生活習慣病、脳血管障害、心血管疾患、うつ病の発症リスクが高まる。
・平日に6時間以上の睡眠をとっている人では、休日に1時間程度の寝だめであれば、寿命短縮リスクを低下させるとされる。
・一方で、平日に6時間未満しか眠れていない人では、休日に寝だめをしても寿命短縮リスクが有意に高まるとされている。
このように、睡眠不足が寿命にまで影響するという研究結果を見ると、食事や運動と同様に、日々の「睡眠」も意識することの大切さがわかります。
「健康づくりのための睡眠ガイド2023」では、良い睡眠をとるための環境(光や音)、運動や栄養、カフェインやアルコールなどの嗜好品の影響についても、わかりやすく解説されています。
これからの寝苦しい季節、良質な睡眠をとり、健康を維持するためにぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。
令和5年「 国民健康・栄養調査」結果
「令和5年 国民健康・栄養調査結果の概要」(19ページに睡眠時間に関するデータあり)
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