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防災を身近に:火山災害への備えと「1日前プロジェクト」

2025.09.10

今月は防災に関連する話題を2つ紹介します。

・8月26日は「火山防災の日」

1911年8月26日に浅間山に初めて火山観測所が建設されたことに由来し、「火山防災の日」と制定されました(ご存じの方は多くないかもしれません)。

日本には111の活火山があり、そのうち約半数が活動中とされています。しかし火山防災は地震や台風と違って「日常での実感」を持ちにくく、備えが重要とはいっても何を準備すればよいのかわからない人もいるかもしれません。

内閣府は先月26日の「火山防災の日」に合わせて「富士山の大規模噴火と広域降灰の影響」という動画を公開しました。

溶岩流や火砕流の影響は言うまでもありませんが、特に降灰の影響が想像以上に大きいことがわかります。

避難時の持ち出し品は他の災害時と概ね同様ですが、灰から目や喉を守るためのゴーグルやマスク、灰が肌に触れて炎症になることを防ぐための長袖・長ズボンなど、火山災害特有の備えがあります。

詳しくは地元自治体が作成している「火山防災マップ」を参考にしてください。


・「1日前プロジェクト」

9月1日の「防災の日」は、災害への備えを見直す日として、毎年各地で訓練や啓発活動が行われています。

その中でもぜひ一度ご覧いただきたい取組が、内閣府が推進する「1日前プロジェクト」です。

このプロジェクトは、被災した人々に「もし災害の1日前に戻れるとしたら何をするか」と問いかけ、その声を集めたものです。

東日本大震災や熊本地震はもちろん、水害についての「声」も多数掲載されています。

「水や食料をもっと買っておけばよかった」
「家具を固定しておけばよかった」
「非常用持ち出し袋を用意しておけば安心だった」
「家族と避難場所を話し合っておけばよかった」
「現金を用意しておけば買い物に困らなかった」

災害が起こる前なら簡単にできたことばかりですが、実際には多くの人が「大丈夫だろう」と思い込み、後になって後悔していることがわかります。

すでに備えをしている方も多いと思いますが、今月は改めて、ハザードマップの確認、備蓄品の点検、避難経路や連絡方法の確認などを、ご家族と一緒に見直してみてはいかがでしょうか。


動画/富士山の大規模噴火と広域降灰の影響内閣府(ストリーミング)

内閣府防災(YouTube)

気象庁/火山防災の日 特設サイト

内閣府/防災情報のページ(1日前プロジェクト)