2026.08.07

ねんきんネットの使い方は?将来の年金額が不足する場合の対策と併せて解説

ねんきんネットの使い方は?将来の年金額が不足する場合の対策と併せて解説

将来へ向けた資産形成をするためには、ご自分が将来受け取れる年金の額を把握しておく必要があります。そこで便利なのが、「ねんきんネット」です。

では、ねんきんネットではどのようなことができるのでしょうか?また、ねんきんネットはどのように利用すればよいのでしょうか?今回は、ねんきんネットでできることやねんきんネットの使い方などについてくわしく解説します。

ハレノヒハレは「未来すべて、ハレになれ。」をコンセプトに、お客様の理想の未来につながる資産形成や保険の見直しなどのサポートをしています。将来受け取れる年金額の調べ方が分からない場合や公的年金だけでは老後資産に不安があるとお考えの際などには、ハレノヒハレまでお気軽にご相談ください(ご相談したいことがございましたら「お問い合わせ」フォームからご入力をお願いいたします)。

▼この記事のポイント

  • ねんきんネットでは、加入履歴・保険料の納付状況などの確認や、将来の年金額の試算などができる
  • ねんきんネットを使うには、ユーザIDでログインする方法とマイナポータルからログインする方法がある
  • 将来の年金額が少ないと感じる場合には、未納期間分の年金の追納や受給開始年齢の繰下げ、iDeCo・NISAを活用した資産形成などを検討する

ねんきんネットとは?

ねんきんネット

画像引用元:ねんきんネット(日本年金機構)

ねんきんネットとは、スマートフォンやパソコンなどから自分の年金記録の確認や将来受け取れる年金見込額の試算などができるサービスです。日本年金機構が運営している公的サービスであり、マイナポータルとの連携もできます。

利用料などはかからないため、まずはログインをしてご自分の年金記録などを確認してみるとよいでしょう。

ねんきんネットでできること

ねんきんネットでは、加入履歴や保険料の納付状況などの確認のほか、追納可能な月数や金額の確認、将来受け取れる年金額の試算などが可能です。ここでは、ねんきんネットの主なサービスについて解説します。

  • 加入履歴や保険料の納付状況などの確認
  • 追納可能な月数や金額の確認
  • 将来の年金額の試算

参照元:「ねんきんネット」の利用方法(日本年金機構)

加入履歴や保険料の納付状況などの確認

ねんきんネットでは、自分の年金記録を一覧で確認できます。

ご自分では年金の未納はないと考えていても、就職・転職した時期などに一時的に未納が発生していたり、年金記録が誤っていたりする可能性もあります。ねんきんネットでは特に確認が必要な箇所(国民年金保険料の未納期間や、厚生年金保険の標準報酬月額に大幅な変更があった時期など)に要注意のアイコンが表示されるため、ここを重点的に確認するとよいでしょう。

追納可能な月数や金額の確認

ねんきんネットでは、追納が可能な月数や金額などの確認ができます。将来受け取る年金額を増やすため、追納できる年金がある場合には、積極的に追納を検討するとよいでしょう。

国民年金保険料が未納となっている期間や、何らかの理由で免除・納付猶予制度の適用を受けている期間がある場合、この期間分の保険料を追納することで将来受け取れる年金額を増やせる可能性があります。

日本年金機構のホームページ(国民年金保険料の追納制度)にも、「1年間分追納すると、全額免除の期間であれば老後の年金が年間で約1万円、納付猶予や学生納付特例の期間であれば年間で約2万円増えます。」と明記されています。

ただし、追納はいつまででもできるわけではありません。正式に免除などの承認を受けている場合、「追納が承認された月の前10年以内」の分に限って追納できます。一方で、免除などの承認を受けていない単なる未納である場合、追納できる期間は本来の納付期限から2年間に限られます。

将来の年金額の試算

ねんきんネットでは、将来受け取れる年金の見込額が試算できます。また、年金額は、受給開始年齢を遅らせる(「繰下げる」といいます)ことや免除期間分を追納することなどによって増やすことが可能です。

「受給開始年齢を〇歳にしたらどうなる?」や「免除期間分をすべて追納したらどうなる?」などさまざまな条件を設定し、年金額の変動を確認できます。

ねんきんネットの使い方

ねんきんネットはまず登録したうえで、ログインをして使用します。ここでは、ねんきんネットを初めて使う方を想定し、使い方を解説します。

  • STEP1:ねんきんネットに登録する
  • STEP2:ログインする
  • STEP3:必要な情報を参照する

参照元:「ねんきんネット」ご利用ガイド<スマートフォン版>(日本年金機構)

STEP1:ねんきんネットに登録する

はじめに、ねんきんネットに登録します。ねんきんネットへの登録には、次の2つの方法があります。

  • ユーザIDで登録する
  • マイナポータルから登録する

スマートフォンでの利用を想定し、それぞれ手順を解説します。

ユーザIDで登録する

ユーザIDで登録する場合、まずはユーザIDを入手する必要があります。

お手元に到着後3か月以内の「ねんきん定期便」がある場合、ユーザIDの入手方法は次のとおりです。この場合には、手続きの後、即座にユーザIDが分かります。

  1. ねんきん定期便の「お客様のアクセスキー」欄を確認する
  2. ねんきんネットの「新規登録」画面から「マイナンバーカードをお持ちでない方(ねんきんネットでご利用登録)」の下の「アクセスキーあり」をタップする
  3. 利用規約を確認したうえで「利用規約に同意する」にチェックを入れ、「ご利用登録を続ける」をタップする
  4. ねんきん定期便に記載のアクセスキーや基礎年金番号などの情報を入力したうえで内容を確認し、「ユーザIDの発行を申し込む」をタップする
  5. 届いたメール内に記載されたURLを確認することで、ユーザIDが確認できる

一方で、到着後3か月以内のねんきん定期便がない場合には、次の手順でユーザIDを入手します。この場合にはユーザIDが郵送で通知されるため、ユーザIDが確認できるまでに申込みから5営業日程度かかります。

  1. ねんきんネットの「新規登録」画面から「マイナンバーカードをお持ちでない方(ねんきんネットでご利用登録)」の下の「アクセスキーなし」をタップする
  2. 利用規約を確認したうえで「利用規約に同意する」にチェックを入れ、「ご利用登録を続ける」をタップする
  3. 基礎年金番号などの情報を入力したうえで内容を確認し、「ユーザIDの発行を申し込む」をタップする
  4. 後日郵送されるハガキにて、ユーザIDが確認できる

マイナポータルから登録する

マイナンバーカードを持っておりマイナポータルを使っている場合には、マイナポータルとねんきんネットを連携させることで登録ができます。この方法の場合には、ねんきん定期便に記載のアクセスキーやユーザIDは必要ありません。

マイナポータルとねんきんネットを連携させる手順は、次のとおりです。

  1. マイナンバーカードを使って、マイナポータルにログインする
  2. 「おかね」メニューの中の「年金」をタップする
  3. 「ねんきんネットとの連携」メニューに表示された「連携をはじめる」をタップする
  4. 利用規約を確認し、「同意して次へ」を選択する

これで、マイナポータルとねんきんネットの連携が完了します。

STEP2:ログインする

ねんきんネットへの登録が完了したら、ねんきんネットにログインします。ログイン方法は、それぞれ次のとおりです。

ユーザIDでログインする

ユーザIDを使う場合、ログイン画面にユーザIDとパスワードを入力してログインします。

このユーザIDは、メールまたはハガキで通知されたものです。また、パスワードは、登録時にご自分で設定したものです。

マイナポータルからログインする

マイナポータルからログインする場合、マイナンバーカードを用意してマイナポータルにログインします。ログインしたらメニューの「おかね」にある「年金」をタップし、下の方にある「ねんきんネットTOP」からねんきんネットに遷移します。

STEP3:必要な情報を参照する

ねんきんネットにログインすると、中央部に「年金記録を確認する」や「将来の年金額を試算する」などのメニューが表示されます。目的に応じてメニューを選択し、必要な情報を参照します。

ねんきんネットで将来の年金額を試算する方法

先ほど解説したように、ねんきんネットでは将来受け取れる年金の見込額が試算できます。ここでは、スマートフォンで利用する場合を前提に、年金額の試算方法を解説します。

  • ログインする
  • 「将来の年金額を試算する」をタップする
  • 「かんたん試算」か「詳細な条件で試算」かを選択する
  • 試算の条件を確認し、「試算結果を確認する」をタップする

ログインする

はじめに、ねんきんネットにログインします。先ほど解説したように、ログインにはユーザIDを利用する方法と、マイナポータルから遷移する方法があります。

「将来の年金額を試算する」をタップする

ねんきんネットにログインしたら、中央部のメニューから「将来の年金額を試算する」を選択し、タップします。

「かんたん試算」か「詳細な条件で試算」かを選択する

「将来の年金額を試算する」のメニューに入ると、「年金見込額(試算結果)」に65歳から年金を受け取る場合における年金見込額(月額)が表示されているため、これを確認します。

また、ねんきんネットでは受給開始年齢などの条件を変えての試算も可能です。試算には「かんたん試算」と「詳細な条件で試算」があるため、いずれで試算するかを選択しましょう。初めての場合には、まずは簡易試算を試してみることをお勧めします。

試算の条件を確認し、「試算結果を確認する」をタップする

「かんたん試算」を選択したら、「今後の年収」や「就労完了年齢」、「受給開始年齢」を設定します。「反映する」ボタンを押すと試算結果である年金額が年齢ごとに表示されるため、これを確認します。

特に、受給開始年齢はさまざまな年齢に設定して結果を確認するとよいでしょう。受給開始年齢を変えることによる年金額の変動幅を理解しておくことは、繰上げや繰下げの具体的な検討に役立つためです。

将来の年金額が少ないと感じた場合の対策

ねんきんネットで試算した結果、ご自分が理想とする「老後」を送るには将来の年金額が少な過ぎると感じることもあるでしょう。しかし、老後までにまだ時間的な余裕がある場合、対策を講じることで将来に備えられる可能性があります。

ここでは、将来の年金額が少ない場合に検討したい主な対策を6つ紹介します。

  • 未納・免除期間がある場合は追納する
  • 年金の繰下げ受給を検討する
  • iDeCoで資産形成をする
  • NISAで資産形成をする
  • 個人年金保険に加入する
  • お金のプロに相談する

未納・免除期間がある場合は追納する

1つ目は、追納の検討です。

年金に未納や免除などの期間がある場合、まずはこの期間分の年金の追納をお勧めします。追納ができれば、将来受け取れる年金額の増加が可能になるためです。

ただし、追納できる期間には一定の制限があることにご注意ください。

年金の繰下げ受給を検討する

2つ目は、繰下げ受給の検討です。先ほど解説したように、年金の受給開始年齢を遅らせれば、その後受け取れる年金額を増やすことが可能になります。

ねんきんネットでは受給開始年齢を変えての試算が可能であるため、さまざまな年齢で試算してみるとよいでしょう。

iDeCoで資産形成をする

3つ目は、iDeCoを活用した資産形成の検討です。

iDeCo(個人型確定拠出年金)とは、自分が拠出した掛金を自分で運用し、資産を形成する年金制度です。公的年金に上乗せする「3階部分」の年金に位置づけられています。

iDeCoに加入して資産を運用することで、老後の生活に余裕が生まれやすくなるでしょう。なお、iDeCoの掛金は全額が所得控除(小規模企業共済等掛金控除)の対象となるなど、税制上も優遇されています。

▼併せて読みたい

参照元:iDeCo(イデコ)の特徴(国民年金基金連合会)

NISAで資産形成をする

4つ目は、NISAを活用した資産形成の検討です。

NISA(少額投資非課税制度)とは、本来であれば株式や投資信託の運用益(売却益、配当・分配金)に対してかかる20.315%の税金が非課税となる制度です。税金によって資産が目減りする事態を避けられるため、より効率的な資産形成が可能となります。

なかでも、毎月一定額ずつ投資信託を購入する「つみたて投資枠」は、老後へ向けた資産形成にも適しています。数千円からの積立購入も可能であるため、まずは少額から始めてみるとよいでしょう。

参照元:NISAを知る(金融庁)

個人年金保険に加入する

5つ目は、個人年金保険への加入の検討です。

個人年金保険とは、自分で積み立てる私的年金です。具体的な内容は商品や契約によって異なるものの、あらかじめ保険料を払い込んだうえで、60歳や65歳など契約で定めた一定年齢に達した時点から、5年や10年など一定期間にわたって年金が受給できるものが一般的です。

将来受け取る年金が少ないと感じる場合に、年金の「上乗せ」として加入することが検討できます。また、公的年金の受給開始を繰下げたうえで、公的年金を受給するまでの間の生活費を個人年金保険で賄う方法なども検討できるでしょう。

お金のプロに相談する

6つ目は、プロに相談することです。

老後に必要となる生活費や老後へのお金の備えについて、ご自分だけで検討するのが難しい場合も多いと思います。その場合には、プロへの相談がお勧めです。プロに相談することで、ご自身の理想の老後や年金受給見込額などに応じたアドバイスが受けられ、的確な対策を講じやすくなるでしょう。

ハレノヒハレは「未来すべて、ハレになれ。」をコンセプトに、お客様の理想の未来を叶える資産形成や保険の見直し、家計診断などのサポートをしています。ご自分の将来の年金額が分からない場合や老後の生活費に不安を感じている場合などには、ハレノヒハレまでお気軽にご相談ください(ご相談したいことがございましたら「お問い合わせ」フォームからご入力をお願いいたします)。

ねんきんネットに関するよくある質問

最後に、ねんきんネットに関するよくある質問とその回答を紹介します。

ねんきんネットに登録せずに将来の年金額を知る方法は?

ねんきんネットに登録せずに将来の年金額を知る方法には、ねんきん定期便の確認が挙げられます。ねんきん定期便は、毎年誕生月に日本年金機構から送付されます。

ねんきんネットを利用するメリットは?

ねんきんネットを利用するメリットは、年金記録などをお手元のスマートフォンなどからいつでも確認できることにあります。また、さまざまな条件に応じた年金見込額を手軽に試算できる点もメリットでしょう。

まとめ

ねんきんネットの概要やねんきんネットの使い方、将来の年金額が不足する場合の対処法などについて解説しました。

ねんきんネットは、ご自分の年金記録や将来の年金受給見込額などが確認できる、公的なウェブサービスです。年金記録や受給見込額などはねんきん定期便でも確認できるものの、条件を変えての試算がしたい場合やスマートフォンなどからすぐに情報を確認したい場合などには、ねんきんネットに登録するとよいでしょう。

ハレノヒハレは「未来すべて、ハレになれ。」をコンセプトに、お客様の理想の未来につながる保険の見直しや資産形成、家計診断などのサポートを提供しています。ご自分が将来受け取る年金額が分からない場合や、老後の生活費に不安がある場合などには、ハレノヒハレまでお気軽にご相談ください(ご相談したいことがございましたら「お問い合わせ」フォームからご入力をお願いいたします)。