2026.06.30

豪雨・土砂災害に備える 今こそ見直したい防災対策

6月は梅雨が本格化し、7月からは台風シーズンへと向かう季節です。

毎年この時期、全国で豪雨による浸水被害や土砂災害が発生しています。

近年、気候変動の影響により、局地的な大雨が頻繁に起きるようになりました。
令和元年の九州豪雨では、熊本県の球磨川流域で100人を超える死者・行方不明者が発生し、数千世帯が浸水被害を受けました。
令和3年の静岡県熱海市では、盛土を含む斜面が崩壊して大規模な土石流が発生し、27人が亡くなるという痛ましい災害となりました。

地震は予測不可能ですが、水災害は気象情報により数日前から被害の可能性を予測することができます。
また、自分たちが住む地域にどのようなリスクがあるのかを事前に把握することで、より適切な対策を講じることが可能です。

複数のリスク情報を一度に確認できる重ねるハザードマップ

国土交通省が提供する「重ねるハザードマップ」は、全国の災害リスク情報を一つのWebサイトで統合して閲覧できるサービスです。
従来は、河川洪水、土砂災害、津波、高潮など、リスクの種類ごとに異なる自治体や機関のWebサイトを訪問して情報を確認する必要がありました。

重ねるハザードマップでは、このような手間が大幅に削減されます。

自宅の住所を検索するだけで、複数の災害リスク情報が地図上に一度に表示されます。
さらに、土地の成り立ち(谷底平野、扇状地など)を確認することで、その地形がなぜそのようなリスクを持つのかを理解できます。
古い航空写真との比較機能を使えば、過去の土地の変化も把握できるため、時間とともに変わるリスクを認識することも可能です。

事前準備が命を守る

リスク情報を確認した後は、実際の行動が重要です。自宅がどの程度の浸水深の危険にさらされているのか把握したら、次のステップに進みましょう。
まず、家族で避難場所を決めておくことが大切です。

指定避難所だけでなく、親戚や知人宅への移動も選択肢に入れておくと、より柔軟な対応が可能になります。
次に、非常用の備蓄品を準備します。

飲料水、食料、医薬品、懐中電灯、携帯電話の充電器など、最低3日分は準備しておきたいものです。
特に、自宅が浸水想定区域に位置する場合は、1階への設置を避け、上階に備蓄品を置くなどの工夫も重要です。

さらに、警戒レベルや気象情報が発表された際の行動計画も立てておくことをお勧めします。
「どの段階で避難を開始するか」「移動に要する時間はどの程度か」「要介護者や乳幼児がいる場合の対応をどうするか」

など、家族で話し合っておくことで、いざという時の判断が迅速になります。
「マイタイムライン ●●市」などと検索するとひな形をダウンロードすることができます。

梅雨が本格化するこの時期、「重ねるハザードマップ」にアクセスして、自分たちが住む地域のリスクを正確に把握してみてください。
その情報をもとに、ご家族で事前準備と避難計画を立てることが、最大の防災対策となります。

【ご参考】
国土交通省「重ねるハザードマップ」

内閣府「防災情報」