子どもより多いペットの数 今こそ考えたい「もしも」の備え
9月20日から26日は動物愛護週間です。
愛護と適正な飼養についての関心と理解を深めるため、動物愛護週間を設けることが、動物愛護管理法で定められています。
少子化が社会問題となっていますが、2025年に生まれた日本人の赤ちゃんの数は約67.1万人でした。
一方で、同年に新しくペットとして迎えられた犬と猫の数は合計78.4万頭(犬45.1万頭、猫33.3万頭)にのぼります。
1年間に生まれる子どもの数よりも新しく飼われ始めたペットの数の方が11万以上も多く、その結果、日本国内で飼育されている犬と猫の総数(約1,567万頭)は、15歳未満の子どもの総数(約1,366万人)をすでに大きく上回っています。
今月はペットと安心して暮らすための備えについて整理してみたいと思います。
1. ペットの長寿化や獣医療の発展に対する備え
室内飼いの定着などにより、ペットも人間と同じように長寿化しています。
長生きは大変喜ばしい一方で、人間と同様に「高齢期の病気」や「介護」の問題が発生します。
さらに近年は獣医療が高度化しており、治療の選択肢が増えた分、1回の通院や手術にかかる費用も高額になりがちです。
家計への急な負担を減らし、最適な治療を受けさせてあげるための「ペット保険」の確認をしておきましょう。
2. 飼い主が長期入院や介護の状態になった場合の備え
万が一、飼い主が病気で長期入院したり、介護が必要な状態になってしまったりした場合、残されたペットの世話はどうなるのでしょうか。
自身の体調管理とともに、「万が一の時の預け先(親族や友人、老犬・老猫ホームなど)」や「ペットのための資金」を事前に準備・共有しておくことが大切になります。
3.飼い主が損害賠償責任を問われた場合の備え
散歩中やドッグランでの予期せぬトラブルへの備えも重要です。
特にドッグランは「リードを外せるから自己責任」と思われがちですが、飼い主の管理義務が厳しく問われます。
実際に以下のような高額賠償の判例があります。
放し飼いの大型犬が歩行者に激突(約1,900万円)
公園で放し飼いにされていた大型犬が散歩中の女性に衝突し、顔面骨折などの後遺障害を負わせた事故。リードをつけずに遊ばせていた飼い主の責任が問われました。
リードが外れた小型犬でランナーが転倒(約1,280万円)
興奮してリードから離れた小型犬を避けようとしたランナーが転倒・骨折した事故。犬が直接ぶつかっていなくても、飼い主の賠償責任が認められました。
ドッグランでの激突(1,600万円)
高速で走ってきた大型犬が別の飼い主に後ろから衝突し、肩に後遺症が残った事故。リードを外せる場所でも犬の突進は予見できたとして、控訴審で飼い主の過失が認められました。
犬に驚いた児童の交通事故(約1,650万円)
つながれていない犬に吠えかかられた児童が道路に飛び出し、トラックにはねられて後遺障害が残った事故。犬の飼い主と運転手の双方に賠償が命じられました。
事故によっては自動車保険や火災保険に付帯されている「個人賠償責任特約」が利用できる場合があります。
一度確認してはいかがでしょうか。
ペットと安心して長く暮らすために、ぜひご家庭でこの3つの備えを確認しましょう。
家計の見直しや、現在ご加入中の保険の特約状況など、気になることがございましたらお気軽にご相談ください。
ペット飼育数(一般社団法人ペットフード協会)
トラブル事例(東京都動物愛護センター)
